- 大島紬(鹿児島県)
大島紬とは主に鹿児島県の奄美大島で生産される伝統的工芸品。
泥染めと、世界で最も精巧な最高級の絣(かすり)織物とも言われ、約1300年の歴史があると言われる。
その絣は締機(しめばた)という独特の工程を行うことで生み出される。
通常「大島紬」といえば鹿児島、奄美、都城で織られたものを言い、手織りか機械織りか、また、絣の細かさにより生地の値段が異なる。
本場大島紬は現在は生糸で織られており、滑らかな生地風だが、元は結城紬と同じ真綿糸で織られており、ゴツゴツとした風合いだった。
テーチ木の染料で染色した後、染め専用の泥田の泥につけ込んで全体を馴染ませて染める泥染めは「烏の濡れ羽色」と言われる艶のある黒色が特徴。
近年は他にも藍大島、泥藍大島、色泥大島、色大島、白大島など様々な技法がある。